21、ただの石だった
夕焼け色に焦げた空
走るのは陽炎
映えるのは思い出
赤い世界で君は廻る
君の踊りが妨げられるとき
足が止まるとき
それは決まって雨降る日
空に投げ入れる
それはただの石だった
雨よ止めよと
忘れたのは天気予報
歩くのは雷鳴
願いというのは所詮脆いもの
ただの石には荷が重い
空は笑って泣いたまま
君も泣いて笑ったまま
そんな我慢比べを眺めながら
また一つ
手慰みに石を投げた
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