第8話 従魔

「そういえばポーション類の鑑定は消毒ポーションしかしてなかったな」

しかし、ポーションを鑑定するには、生成をしなければならない。ポーションを生成すると荷物が増えてしまうため、使用する予定の回復ポーションと造血ポーションのみ生成・鑑定することにした。


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回復ポーション(F)

・魔力により傷をふさぐ効果のあるポーション

 多少の魔力しか込められていない

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造血ポーション(F)

・造血に必要な栄養素が含まれているポーション

 多少の魔力が込められており、血液の増産を助ける

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「えっ!なんでF。これじゃ擦り傷程度しか治せないってこと?あのじじ・・・神様そんなこと一言も言ってなかったじゃん」


とりあえずレイは生成した回復ポーションを一尾の左足に振りかける。一尾も治療されているのが分かっているのか動こうとしない。


「ゲプッ」


もしかしたらお腹いっぱいになって動かないだけかもしれないとレイは思ってしまった。

その後もされるがままの一尾に回復ポーションを振りかけ続け合計10本を使い一尾の左足は完治した。そして「鑑定」


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一尾 NO NAME 性別 雄

・キツネの魔物。炎魔法を使う。体内の魔力量が増えると

 尻尾の数が変化するといわれている。

・従魔

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「次は従魔か」と次々に出てくる情報に頭を悩ませていると洞窟の中に居るにもかかわらず空から便箋が落ちてきた。


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言い忘れておったが、ポーションは最初はすべてFランクからはじまるぞ。

お主の魔力量と薬に関する知識が増えればおのずとランクが上がるようにしておる。

実践と鑑定で立派な調合師になることじゃの。

たまにお主の行動を観察して神託を下すぞ。楽しみにしておれ。


追伸:従魔とはお主に従う魔物のことじゃ。だが雑に扱えば主に牙をむくこともあるから十分に気を付けることじゃの。

                                BY 神より

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「なにが起こったかわからねぇが楽にポーション無双ができないことだけは分かった」

レイはそうつぶやくと思い切り便箋を地面に叩きつけた。しかし便箋はそのまま地面に吸い込まれた。その光景にレイは言葉を無くした

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