理想工作員のお仕事
最終話
俺は工作員だ。
俺は工作員である。
うーん、こうやって文字で伝えるのは難しいな。
兎に角だ。俺は工作員。
何のかということに関してはこれから説明するから、ちょっとお茶しながらでも、通勤通学の合間でもいいから、目を通していただきたい。
ということで、俺は理想工作員なのである。
理想というワードを聞くと、現実とはるかかけ離れたイメージがあるのは一般的だ。
うん。普通は、な。
でもその理想はどこかの世界を構築している。またはそのパーツになるということはみんな知らないし、知っていても机上の空論というやつなのだが、
時々そいつらが溢れてこの世界に顕現しちまうんだ。
つまりお前らは、知らず知らずに某涼宮なんたら的なやつになっているのさ。
それをどうにか隠すのが理想工作員の仕事。
なんで隠すのかと思うのだろうが、そうじゃなきゃ生活が成り立たないって言えばそれでいいだろう。
無為自然ってぇのは人工物だったりするもんだ。
そんでだ、文字にわざわざ起こしてまでこの場を借りているのかというとだな、手伝ってほしいんだな。
どうすればいいかは簡単だ。
お前の理想で誰かの理想を消せばいい。
危ない理想は明らかに見つけられる。
頭からぱっかーん。だからだ。
これを読んでるやつは強制的に手伝うことになるからよろしくな。
あ、最後に忠告。理想はお前から生まれたとしても、結局はお前を壊しかねない。そのことだけは心に留めておけよ。
by理想工作員
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