15話 7つの魔剣

「ばっかじゃないの!?」

「馬鹿とは何だ馬鹿とは……」

「だって魔剣は魔王の証……それを分けるなんて……」

「だってわけないと、またカウンみたいな奴がならないとは限らない……なら7つに力を分ければ抑止力になるだろ?」

「でも、誰がその魔剣を持つってのよ」

「君と僕、そしてジュン後は……入ってこいよ」


 僕が言うと、男が一人入ってくる。


「ゼノン! 生きていたの!?」

「俺が死ぬとでも?」


 ゼノンは僕が帰る途中の村で出会った。

 彼は分身魔法が得意で時が来るまで隠れていたのだ。


「でも、斬られたって……」

「あれは俺の分身だ、万が一に備えてな」

「それでこの四人が魔剣の所持だ……後は、時がくれば渡していく」

「それでこれからが本題だ、僕ら四人で魔王しないか?」

「……は?」

「東西南北で魔族を統治する、勇者の方にも許可は取っている」


 勇者は魔王と同じくこの世界の守護者の一人だ。

 そうすると魔王城であった時に伝えると、「魔王が交代したのなら何も言うことはない」というと、去っていった。


「えっとちょっと待って、東西南北って!?」

「俺たちで東西南北で統治するって事」


 そう言うと、ベレッタはプルプルと震える。


「はぁ〜、お前って奴は……」

「え?」

「馬〜鹿〜!」


 ベレッタの叫びが響き渡った。






 



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