成長率最悪の儀式要員キャラに転生しました~裏技があるから全然余裕ッス~
@test555
第1話 転生
朝目覚めたら、手足を鎖で繋がれていた…。
…どこだ、ここは?…
…仕事から帰宅した後、あまりの疲労と頭痛に耐えかねてベッドに倒れ込んだところまでは覚えているけど…、こんな牢屋で鎖に繋がれてるんだ?…
ガチャ…
混乱していると、スキンヘッドの男が鍵を開けて檻の中に入ってきた。
「ゲハハ。おめぇが親に捨てられた成長率Eの元貴族のガキかぁ?」
…親に捨てられた…成長率E…元貴族のガキ…?…
…うん?よく見ると手が小さいな…。身体も小さい…。服もボロボロだ…。…
…少しずつだが、思い出してきた”ッス”…。
…どうやら、信じがたいけど、昔やりこんでいたゲームの世界に転生したよう”ッス”…。
…しかも、生い立ちもステータスも超不遇な“カシム”というキャラになってるぽい”ッス”。…
…この語尾に“~ッス”をつけるのも、このキャラの特徴だし、そして何よりこのステータスを見れば一目瞭然ッスね。…
【カシム=オーウェン】
人族/10歳/レベル1/経験値0
ダークメイジ/成長率E
HP:10
筋力:1
魔力:1
防御:1
早さ:1
わざ:1
武器:なし
アイテム:なし
スキル:エリート(経験値10倍)
…その他は、概ねあのゲームの仕様ッスね。…
…この喋り方もゲームの仕様なんスよね。…
…喋り方は心の中だけなら何とか直せるかな。…
「てめぇ、なにブツブツ言ってるんだぁ?また、ボコされてぇようだなッ!」
…確か、ゲームに登場していたカシムは、シスターのミナミというキャラで説得すると、あっさり仲間になるキャラで、確か、仲間になるときには16歳くらいだったはず。…
…ということは、今は物語開始の6年前くらいの世界か…。…
…!!!ドカッ!!!…
「グハァ……ッ!」
思いっきり腹を蹴られて壁に激突した。
…痛ぇ…
…蹴りだけで1ポイントもHPが減るのかよ。これ10回くらったら死ぬとかあり得ないぞ。…
「だから、ブツブツ気色悪いんだよッ!このクソガキがぁぁぁッ!」
…魔道書が無いから戦えないし、気絶したフリでもしておくか。…
…この手のヤツは、中途半端に立ち上がるとギリギリまでいたぶってくるからな。…
「チィッ!気絶しやがったかッ!いくら成長率最悪でも、職業とスキルだけは希少だからな。ここで殺すのはもったいねぇ…。チィッ!来月の奴隷オークションまでは我慢か…。」
…スキンヘッドの言う通り、カシムの「ダークメイジ」の職業と「エリート」のスキルだけは希少で有用だ。…
…この世界ではレベルに応じて装備出来る武器が決まっていて、レベルが高ければ強い武器を扱うことができる。…
…そして、エリートのスキルがあれば、10倍のスピードでレベルアップするから、ステータスが上がらなくとも高位の闇の魔道書だけは装備できるようになる。…
…闇の魔道書には状態異常や即死などの効果が特殊なものが多く、暗殺等の場面で非常に重宝されている。…
…まぁ、その反面、ダークメイジ=暗殺者みたいな良くないイメージが世間に広まってるんだけど。色々と作戦を考えないとな。…
唾を吐きながら出ていくスキンヘッドの後ろ姿を薄目で見ながら、俺は今後の方針を練り始めた。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。