あじさいを一房（一房という呼び方が正しいかはわからないけれどぶどうみたいだし良しとしたい）花屋で買った。

道の脇やお寺にある以外を見たことがなかったから、花屋にあじさいがあるのはとても不思議な気分だった。

買ってから1週間。

はじめは花瓶の水をぐびぐび飲んでいたはずのあじさいは、水も飲まず茶番で俯いていた。

梅雨の花なのに、なんだか梅雨に負けた人間のようで親しくなれそうな気がした。

あじさいの花言葉は「移り気」や「浮気」、「無常」だそう。ただわたしが買った青いあじさいには「辛抱強い愛情」というものもあるそう。わたしの選んだ花、という気がする。ただひたすら酔っ払った彼の幸せな将来にわたしがいたことだけを心の栄養にしている、そんなわたしに。

そんな今日の1曲。

ワンダイレクションで『Happily』

爪の色も夜空のようなあじさい色にしました。

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