大の字大転び(supernova)
朝、いつもギリギリで走っている。
ただ今朝は余裕があって歩いて駅構内に入った。それなのに、別に間に合わないわけでもないのに、走れば一本前に乗れる!という気持ちになり走った。そしてわたしは少し飛んで、そのまま足首を捻り、大の字に転んだ。都会あるあるで、誰も助けてはくれない。むしろわたしを避けて抜き去っていく。私立小学校の制服を着た小学生の男の子と目があって、すぐに逸らされた。ほんとうだ。こういうとき、体よりも心が痛い。
普段、遅刻しかけて上司に怒られるからか癖で焦ってしまう。転んで痛いにも関わらず、満員電車に乗り込んで会社へ向かう。自分にこんな社畜精神があったことに驚く。そうして、なんとか勤務時間を終え、帰宅するとまあ腫れている痛む足首とのご対面となった。これは病院に行くしかないだろう、とひと目でわかるそれ。くるぶしが3倍くらいになっていた。
それにしても不思議だ。
子どもの頃から変わらない。次の日学校に行かなくていいとわかると漫画を読んだり、映画を観たりして幸せに過ごす習性がある。今日もずっと観よう観ようと思っていた映画(タイタニック以来の3時間もの)を観た。綺麗ではかなくてなんとも言えない美しい涙を流せた気がする。(決して痛いから泣いているわけではない)
と、そんなことでわたしは今日も幸せです。
普通に歩けることが素晴らしいことだと気づけた、それがさらに幸せな1日にしてくれました。
そんな今日の1曲。
BUMP OF CHICKENで『supernova 』
それにしてもこの痛い足と給料日前の財布でどうやって病院に行くのだろうか……。
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