利益が一致していると、どうも人は優しくなる。同じクラスにいただけでは仲良くならない者同士も、同じ利益に向かってならばより良い関係性を築き、密に連絡をとり、あたかも唯一無二の関係かの如く協力し合う。

それだけ利益というものは恐ろしい。

大人になって、利害関係のない人間関係が新たに生まれることはなくなった。この飲み会に行けばきっと、あの人と仲良くしておけばきっと、そんなことが常に頭の片隅にある。そして、それはこれまでの関係にも影響を及ぼす。ただ家が近く、公園でブランコになるだけで楽しかった時間が、昔よりも遅くなっていく反応や関係頻度の低下によって、輝きを失っていく。そのまま、最後には自然に消えてしまう。

そんなときにやっと、永遠や絶対などそんなものは存在しない、とまだなにもわかっていなかったわたしに大人が言ったことが伝わる。

そんな今日の1曲。

Green Dayで『The American Dream Is Killing Me』

部屋のクモが少しずつ大きくなっていて、だんだん怖くなってきました。