至福の時間(Timing〜タイミング〜)

平日の休み。

11:30ごろからテレビをつけ、少しニュースをみる。そのまま3分クッキングも。そしてヒルナンデスをみながらお昼ご飯を準備して、食べ始めるまでがなんとも言えないわたしの至福の時間だ。


思えばこの幸せとの出会いは、学生時代のテスト期間に遡る。テストを終え、午前中で学校が終わることをいいことに、先生に隠れて寄り道をする同級生を脇目にわたしは一目散に家へ帰ってテレビをつけていた。あの頃は気が付かなかったけれど、仕事に行く前に母が用意してくれていた昼ごはんがテーブルの上に置いてあったことも幸せなことだった。


そんなわたしは、大学4年の春、某テレビ局の制作会社へ面接をしに行った。そしていかにテレビが好きか、なかでも特にこの番組が好きで番組を通して人々を楽しませたい、という熱意をぶつけた。が、相手方から返ってきた答えは「そんなに好きなら、テレビ関係の職には就かない方がいい。この仕事は、テレビをつくる代わりに見る時間がなくなるよ。」だった。


その言葉に打たれたわたしは、結局新卒からずっとテレビとは関係のない仕事をしている。だからこうして今も至福の時間があるのかもしれない。


そんな今日の1曲。

ブラック・ビスケッツで『Timing〜タイミング〜』


なんでもタイミングですね。

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