パン屋さん(生活の柄)

地下鉄の階段を登ると小さな車の影が見える。緑色に塗られたワゴン車。それは、なんだか懐かしいパンを売っている。


高菜明太パン、シナモンロール、ピーナッツバターパン、ベーコンとカマンベール。

どれも知らないのに知っている。


いつ来るのか、決まっているかもしれないけれど、わたしは知らない。


それでも階段を上った先にそれがあると思わず、にやけてしまう。

今日もワゴンからもれる小さなオレンジと慎ましく流れるハンバートハンバートに励まされる。


わたしの小さな幸せ。


そんな今日の1曲。

ハンバートハンバートで『生活の柄』


ハンバートハンバートを好きな人に悪い人はいないと思っています。


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