君が思い出になる前に(君が思い出になる前に)

君が思い出になる前に、という曲をあらためて聴いた。

以前はこんなふうに好きな相手のことを距離が離れたくらいで思い出にできるはずがないと思っていた。


それなのに今はわかってしまう。

距離と日々は残酷だ。


会うことはもちろん、電話やSNSすらでもほとんど関わらなくなった。すると最初は、必死に切れないように切れないように手繰り寄せた糸を見失ってしまった。


一緒に聴いた曲、食べたもの、行った場所。どれも思い出して懐かしくはなるのに、心は動かない。どうしてだろう。もう思い出になってしまったのだろうか。


繋がらない電話に返ってこない連絡。

相手はとっくのとうに思い出にしていたのだろうなあ、と写真を消した。


そんな今日の1曲。

スピッツで『君が思い出になる前に』


離れすぎてしまいました。


  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る