電光看板(光るとき)

飲食店や会社の電光看板が好きだ。

正しくは、それらの一部だけが光を灯していない状態が好きだ。


この間ハンバーガー屋さんのBURGERからBが消えていた。URGER。それだけのことなのに少し間抜けで滑稽になる。それなのに遠くから見ている人が意味を理解できてしまうところも愛おしい。


わたしはそういう店を見つけると、再び灯りがつくまで確認してしまう。早いところは次の日、遅いところは1ヶ月経っても消えたままなところもあった。

店や会社によって、どれくらい人に見られるかを意識しているかがわかる。

そこにもなんだかときめいてしまう。


去年の春、電光看板の復活を確認することなく引っ越してしまった。

今あそこはどうなっているのだろう。


引越してきてはじめて見つけたそれは、数日後に再び灯りがともり、今日も元気に輝いていた。


そんな今日の1曲。

羊文学で『光るとき』


今日のごはんは明太子ご飯としょうが焼きにしようと思います。

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