秋支度(TSUMANNE)

すとん、と気温が下がった。


これくらいの気温になると、どうしても学祭を思い出す。

特に目立って何かをしたわけではないのに、実習や引っ越しと結びついているからか、その記憶は主張が強い。


目が覚めた時、眠る前など些細な瞬間に記憶がより冷えた方へ引っ張ろうとする。


でも、大丈夫。

そんな時のために羽毛布団がある。(これを書きながら、海外コミックの毛布が手放せないキャラと自分が被る。)


まだ暑い先週のはじめ、わたしは早々と羽毛布団を出した。

寒さの前には雨が降る。

そして、雨が降ると布団を干すことが出来ない。一見的外れなこの行動は、それを見越した側から見たらどうでもいい危険予知。自分の大切なものごとは大抵、人にとってはどうでもいい。


どうでもいいことはたぶん幸せだと思う。

どうでもいいことに割く時間と体力、その他諸々の使うことのできるその豊かさが。


そんなわたしの秋支度。


では今日の1曲。

SAKANAMONで『TSUMANNE』


人に迷惑をかけない範囲でずっと好きなようにしてたいものです。

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