散髪と三連休(日曜日よりの使者)

仕事を辞めて、これまで感じていなかった暇を今日は強く感じた。今までもやることがないな、とか1日このまま終わってもいいのかな、と感じることはあった。でも今日のはそれとは違う。ただ、ただ暇だった。


はまっていた動画に急に面白味を失い、本を読む気分でもない。ただ、数日ぶりの晴れにわくわくしながら干した洗濯物が揺れているのを見ているだけ。とうとう来てしまったか、と思った。まだ来てほしくなかった、次の段階の自分が。


色々思い悩みながらこの4ヶ月を過ごしてきた。悩んでいる時は本当に真っ暗で、どうしようもなかったけれど、きっとそんな風に様々なことを考えている、ということが張り合いや楽しみになっていたんだと今更ながらに感じる。

とても良い傾向だとは思うけれど、今は気分が坦々と飄々としている。就職先はまだ決まっていないけれど、気持ちは先にまた働くための助走期間に入ったのだろう。


ならば気持ちだけではなく、外見も変えていこう。わたしは徐に立ち上がってハサミを持ち、洗面ガラスに向き合った。両サイドが少しふんわりしている甘めのショートカット。これを思いっきりボーイッシュにしようと、ふんわりしている部分を断ち切った。


不思議と失敗したらどうしよう、とは思わなかった。無条件に出来る気がした。結果、その通りになった。


髪を切ったタイミングで、シャワーを浴びた。


「ほーほーほっほー、ほーほーほっほー」

浴室を出ると、優しく陽が傾いていて昔祖父が鳩の鳴き声だ、と言っていた音が聞こえてきた。この声が本当に鳩のものなのかはわからない。でもなんだかとても気分が良かった。


そんな今日の1曲。

Creepy Nuts&菅田将暉で『日曜日よりの使者』

日曜日なのに空気が和やかで、そのとき初めて世間が三連休だということに気付きました。

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