工作とベッド(AM11:00)

小学校の時、好きな科目は

国語と図工でした。


国語は本を読むのが習慣だったし、

文章を書くのも好きだったからでしょう。

勝手に豆本のような小説をつくっては

学級文庫の棚の上に設置した箱のなかで

連載していた気がします。

(探偵モリリン…とかいろいろ。

人間は変わらないものですね…笑)


でもだからわかっちゃうんですよね。

図工は好きだけど、

センスが足りていないって。


しかも当時、先生が褒めた作品は

校舎の中に飾られたり、作品展に出されたり

といいものはわかりやすく、

評価されてましたから。

そうならないということは、

そういうことなんだな、と

子ども心に妙に納得したのを覚えています。


そんな私に、やってきました。

試練が。


注文したベッドがかなり木材状態で

やってきたのです。

組み立てが必要なことはわかっていましたが

手に負える範囲のものなのか…

不安になるほどの木の良い匂い。


ばらばらと床に広げてしまったため

放置して床で眠ることもできません。


どうしようもないので

完成するまで眠れません。が

スタートです。


一つ一つ説明書を見ながら

ねじはどれか、

どの穴から順にとめていくのか

慎重に進めていきます。


おおお、けっこうできるじゃん!

やればできる!

なんて思いながら最終工程。

約3時間。


あれ、部品が余っている…。

よくよく説明書を見返してみると

だいぶ初期の方の段階で見落としが…。


んー。

最初からやり直しはなあ…。

(いつもはかなりの夜行性なのに

こういうときだけしっかり眠いのは

なぜでしょう。)


と、いうことで。

もう形にはなっていますし、

みなかったことにして完成。

としました。


別に展覧会にも出しませんし、

家の中で飾るわけでもありませんから。


そんなこんなで

なつかしの図工は無事終了です。


よくできました。

今なら自分で自分の作品に

そう言ってあげることができます。

大人になるのも意外といいものですね。


では、そんな今日の1曲。

HYで『AM11:00』


なんとなくベッドをつくりながら

ずっと歌っていました。



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