ないものねだりの幸福(旅立ちの唄)

彼氏が欲しい、彼女が欲しい

結婚したい。

自由になりたい。

働きたくない。

でもたくさんお金が欲しい。


いろいろあるけど、とりあえず

幸せになりたい。


電車でイヤホンを外して

そっと周囲の人の話に耳を傾けると

よくそんな話が聞こえてきます。


でもいざ

彼氏・彼女ができるとめんどくさい。

結婚ってこんなに大変だったの?

でも、別れると寂しい。

仕事を辞めたら辞めたで先行きが

不安すぎる。

お金があるからといって

全てがうまくいくわけではない。


え、じゃあ、幸せって何なんでしょう。


友人の話を聞いても、

知らない人の話を聞いても

本を読んでも、ドラマをみても、

そんなことばかり考えてしまいます。


そして最後は結局みんなこう言うんです。


“自分にとって”が

大事なんだって。


“あなた”が好きな事はなに?

“あなた”はどうしたいの?

“あなた”が好きなようにしていいんだよ。


“あなた”が幸せなら

それでいい。


じゃあ私はないものねだりを

ずっとすることにします。


ないものねだりをすると

1周回って

今あるものの大切さに

気がつくことがわかったのです。


たとえば、田舎に住んでいて

東京に住めれば~なんて考えていたと

します。


いざ、東京に住む。


すると、急に思い出に魔法がかかって

田舎が恋しくなる。


その思いをかかえたまま

田舎に戻る。

確かに、思い出に出逢って

そのときは楽しい。

“そのときは”


こうして東京に戻る。

なんだ、寂しいけれど

この決断をしてよかった、と思う。

なんでかはよくわからないけれど

1周回って答えが見える気がする。


もし、元の方が良い。

絶対に良い。

と思うなら、戻る方法を探せば良いんです。

それが“あなた”の答えだから。


私はこれを「ないものねだりの幸福」と

呼ぶことにします。


大きな決断はもっと冷静にしなきゃかも

しれませんが、失って気づくことも

きっとあるのでしょう。

どうしたら自分の本心に気づけるのか、

それも人それぞれ、ってことな

気がしますね。


ということで、聴いてください。

Mr.Childrenで『旅立ちの唄』



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