拝啓 亡くなった君へ
高橋そら
プロローグ
水泡病「みなわびょう」。それは23× × 年の世界に大きな衝撃をもたらした。水泡病はその名の通り体が泡のように消えてしまう病気だった。一見、そこまで恐ろしく感じないがこの病気は、最初からその人が存在しなかったように跡形もなく消えてしまうのだった。
昨日まで何ともなかったのに…さっきまで普通だったのに…このように水泡病は突然命を奪う病気だった。そして、水泡病の特徴として遺体が残ることは無かった。その人の身につけていたものは残るが、それ以外は何も無かったように消える。発症原因不明。治療法なし。この病気は人々を恐怖に陥れた。そしてこれは、その病気に翻弄されたとある男女のありもしない話。
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