見惚れているよ
何気ない日常に
何気ない会話に
ふとそれが
途切れたときに
ついきみに
見惚れているよ
きみの髪に
きみの頬に
きみの瞳に
きみに見惚れているよ
そのあと話が続いても
ぼくの心は上の空で
きみの指に
きみの唇に
きみの黶に
やっぱり見惚れているよ
外は雨が降っていても
気分は雲の上、青空のようさ
でも本当に
ぼくが見惚れているのは
きみの心なのかな
きみの言葉になのかな
うん?
言葉だったら
聞き惚れるのほうが正しいの?
「なに、ぼーっとしてるの?」
ふいにきみの声
「ごめん、ちょっと……」
見惚れていたよ
きみの
ぼくにしか見せない
きみの
その笑顔に
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