きみの中にぼくがいる
世界5分前仮説というものがある
ラッセルという哲学者が提唱したもので
つまり世界は5分前に
神さまが作ったのかもしれないってこと
きみが見てるもの聞いてるもの
本当にあるかどうかわからない
きみの世界は
すべてきみの心がそう認識したものであって
きみの心がそう信じてるだけで
そう思ってるだけで
もしかしたら
きみが見ている青空と
ぼくが見ている青空とは
違う色だと認識しているかもしれない
ぼくの赤をきみは青だと思っているかもしれない
きみの心にならない限り
それはけしてわからないんだ
だけどデカルトはこうも言っている
我思う、ゆえに我あり
たとえこの世界が
生まれたときから見せられた夢だったとしても
たとえこの世界が5分前にできたものだとしても
いま、こうして思っている
ぼくは確かにここにいて
同じようにきみがいる
ぼくの中にきみがいて
きみの中にぼくがいる
きみがいるからぼくがいるんだよ
だから
信じてみないか
いま、同じ青空を見ている
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