あなたと花火を見る夏の夜
プール帰りに
「遠回りしよう」と
わがまま言ったあと
ふたりで歩く
河原の遊歩道
遠くの空に
花火が見えた
夏の夜風が
頬を撫でる
少しだけ涼やかな
秋の気配を感じる
火照っているのは
日焼けだけのせいじゃないよね
この気持ちなんだろな
ねぇ、なんですか?
いつかセピア色になるなら
色褪せないように
よく見ておこう
忘れないように
焼き付くように
あなたと花火を見る夏の夜
いつか思い出になるなら
いつか花火を見たとき
あなたを思い出すかな
これで最後かな
もう、最後かな?
この花火が
今年の夏は
今日で終わりでも
来年もまた
一緒に花火見ようね
この夏が
また今日の続きから
始められるように
最後の光の粒が消えて
夜に戻る
でもあなたの横顔は
その笑顔は
ずっと消えないの
そう、夏の夜の花火が
魔法をかけてくれたから
火照っているのは
日焼けだけのせいじゃないよね
トクン、トクンが加速する
この気持ち恋なのかな
そう、きっと恋なんだ
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