どうしたの

どうしたの

心が寒いみたい

人はたぶん何かと引き換えに

きっと何かを失くしている


この道を行けば

あの峠の白い花を見ることはできない


気づかれることのない花は

けしてぼくのために咲いてるわけではないし、

手折られることもないけれど


どうしたの

心が乾いてるみたい

人はたぶん何かを犠牲にして

きっと何かを手に入れる


傘を諦めなければ

両手できみを抱きしめることもできない


たとえずぶ濡れになったとしても

この雨がぼくだけに降ってるわけでもないし、

涙に気づかれることもないだろう



どうしたの

たとえあの花が見れなくても

きみの元へと歩いて行くよ


たとえずぶ濡れになったとしても

両手できみを抱きしめよう


たとえ他のすべてを失っても

大切なものをこの腕に

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