ジンパパ感想

ジンパパ感想19-4-19 月・吸血鬼・好き ーvampiresses in the moon

19-4-19 月・吸血鬼・好き　ーvampiresses in the moon

https://ncode.syosetu.com/n0146ik/20/

の感想を書かせていただきました。

#ジンパパ感想

#ジンパパ感想19

#書き出し祭り

#書き出し祭り19

　百合、好物です。ＳＦ、好物です。好きしか詰まっておりませぬ。

　この作品の特徴は、十五歳の一年間でその後の人生を吸血鬼として生きるか、人として生きるかを決めなければならないこと。十五歳って中学三年生ぐらいですよね。そんな齢で一生に関わる決断を強いられるのって、なかなかのハードモード。よく近未来まで種族が絶えることなく続いたものです。作者様は、よくこんな設定を思いつかれたものです（褒め言葉）。

　その上、主人公カオルが思いを寄せていて、自分がこの先、吸血鬼として生きるために血を吸うならばこの人と意中に感じているのは、ルリというガールフレンド（百合キターッ！）。

　その上、その上。そうしたお話の舞台は、月面で、カオルは月移住三世。量子コンピューターと脳科学技術によるQMNというコミュニケーション手段が発達していて……。

　設定がてんこ盛り（笑）

　作者様は、よくこんな設定を思いつかれたものです（二回目）。

　前半で上げた吸血鬼の特殊な生態と課せられた運命、意中の相手が女の子な異種族百合、ぐらいまででも物語として成立しそうです。

　そこに敢えて月面設定や、QMNというガジェットを加えたということは、それに何らかの必然性がある、と考えるのが自然でしょう。

　今のところ、恋愛感情のベクトルはカオルからルリへの一方通行です。これをQMNを通してルリもカオルに対して同等の好意を寄せてることが確認出来ました。ではお話として直截すぎます。

　主人公には困難やトラブルが、百合にはすれ違いが必要なもの。それを越えた先にハッピーエンドがあるのです！（吊り橋理論的なアレ）

　……ということは。ルリとの仲が悪くなるイベント（QMN絡み？）や、月面ならではのトラブルがこの先、カオルには待ち受けている。なんだろうなぁ。

　デブリによる事故かな、いや太陽フレアかな、量子コンピューターの反乱？　暴走？　新種のウイルスか、月独立運動か、地球との戦争？　すみません。ＳＦとみると、つい妄想が止まらず。

　そういえば。妄想ついでにルリについても。今のところ、カオルが思いを寄せている相手で、快活な印象の子、ぐらいの情報なんですが、ルリはルリで人狼としての定めの十五歳を迎えようとしていた、なんてのも。

　いや……。つい、月ってことで人狼を連想しちゃいましたが。タイトルに「vampiresses」とあるじゃないですか。女性吸血鬼の複（・）数（・）形（・）。これ、ルリも吸血鬼だ。両思いと知って、互いに喜んだのも束の間、吸血鬼同士と知って呆然とする悲恋だ……。

　あぁ、やはり尊かった！

　ちょっと、やりすぎました。ごめんなさい。楽しい設定のお話を読むと、つい勝手に暴走してしまいます。さてさて、この先、どんな展開が待っているのか、一部なり予想があたっていたりするのか、楽しみです。

以上です。

感想依頼、ありがとうございました。