第44話 ホテル
愛琉のヨンフォアを茨城まで蓮の知り合いのバイク屋にレッカーしてもらうことになり、蓮は彩葉のFXも一緒に茨城に運んでくれるみたいなので代わりに自分のZ(S30)を貸してくれることになったので、彩葉が運転をして浜名湖周辺から本日の宿がある浜松市街まで向かうことになった。
「浜松駅の近くまで来たけど…ホテルってこの近く?」
彩葉が助手席でナビをしている愛琉に聞くと、スマホを操作して道を調べ始める。
「えーっと…この信号を右折だね、そしたら次の次の信号を左折して細路地に入っていくとホテルがあるみたい」
愛琉がそう言うと「OK!曲がる信号出てきたらその都度教えてね」と彩葉は言った。
それにしても今、停まっている信号は赤信号が長い…「ここの信号長すぎてイライラするわね!」と愛琉がイライラしていると歩行者用信号が点滅して、ようやく青になった。
彩葉は重いクラッチを踏んでシフトを1速に入れるとゆっくり走り出して交差点を右折していく、愛琉が言っていたルートを進んで細路地に入ると今日の宿となるホテルが出てきたので、近くにあるホテルが提携しているコインパーキングにZとルナのゼファーを停めると、ホテルのチェックインに向かった。
彩葉達はチェックインを済ませると3人それぞれの部屋に荷物を置きに向かった。
基本的に彩葉達は3人でビジネスホテルなどに泊まる際は3人共別々で泊まることがほとんどだ。
「それじゃ、30分後にホテルのフロントの所で」
彩葉がそう言うと3人はそれぞれの部屋に向かった。
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