分岐点
僕には秘密がある。僕がそれをしようと決めた時から覚悟はできていた。しかしいざそれを見破られと体がまともに動かなくなる。
やっぱり僕はまだ未熟だ。人生山あり谷ありと言うが僕はそうは思わない。人生は生まれた時に全てが決まる。ある人には毎日が楽しい。またある人には毎日を生きていくだけで
精一杯の人もいる。僕の場合は後者であった。しかも生理的欲求ですらまともにすることが出来ない。
彼女たちとお願いという名の契約を交わした次の日。
今日は土曜日である。いつもなら6:00に起き
てバイトの支度をして10:00から昼飯付きでで18:00まではたらている。しかし彼女たちのせいで今日はバイトをやめにせざるを得なくばった。
『バイト休んだらあの人ヤンデレ化するから
嫌なんだけどな〜。まあしょうがないか。』
僕は嫌そうな顔を出さないとように満面の笑みで駅で待っていた。いや別に美少女二人とお出かけできるから笑顔でなく満面の笑みになっている訳では無いよ。
何が起こるかわからないから今日はいつもより重装備で来ている。
そろそろ時間かな。僕は何が起こるのかわからないから今日は通常よりも30分早く、
指定された場所に来ていた。普通なら早く来すぎたからどっかで時間つぶすかと
思うが今日の僕はそれすら考えることができなかった。
「やっぱり僕もあの日から成長してないな~。」
時間ちょうどに二人は来た。さすが学校で有名だけあって服装もメイクも
完璧である。彼女たちのところだけなんか輝いて見えるけど僕の勘違いかな。
「よく逃げずに来れましたね。」
「ほんとですね。大抵の男は私を見ると一分も待たずに気絶するのでですけどね。」
「(それはただ二人のオーラが強すぎただけじゃないのか。まあそれはさておき早くこの地獄みたいな時間を終わらせるためにそろそろ始めよう。)」
僕たちはそれからあたりさわりのない会話を必死にした。
いや僕だけが一方的に話をしてよくて十回に一回程度の確率で
相槌が貰える系の会話である。
僕たちはまず男ならしの第一段階として男性定員が多く、女子に
人気のあるおしゃれなカフェに訪れた。
第一段階であるため注文をするときにしか話をしない。
並の女子ならこんなものはお茶の子さいさいである。しかし
彼女たち二人は違う。男性に話をかけるだけでも彼女たちにとっては
三日間水、食料を飲まなかったときよりも苦痛である。
カフェを出たとき彼女たちの心はもう崩壊寸前だったから
今日はここまでとなった。
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