第4話 同調-シンクロ-

 僕がゲームをしていると、遊びに来ていた彼女がコントローラーとシンクロしていることに気がついた。


 右を押すと右へ移動。


 Aボタンを押すとパンチ。


 僕は笑った。


 彼女も「やめてよ」と言いつつ笑っていた。


 上上下下左右左右BA。


 滅茶苦茶に押してみると、ピロリーンと音が聞こえ、彼女は二人に増えた。

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