お題:指 「彼女のいない手は、無色透明」

かつて僕の指はいつも彼女の手を握り、金色に輝いていた。でも些細なことで別れてしまい、指は色を失った。


『元気?』

ただ送ればいいのに出来ない。その時ぱっと指が光った。メッセを受信。

タップする前にわかってた。彼女だ。



……え、結婚しました?

がびーん。

指はまた無色透明に。

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