お題:イバラ  「そこは子供には、内密に……」

夢の中、俺は坂道をのぼっていた。荷物は重く、頭にはイバラのトゲが食い込んで痛い…。

どこかから、子供の声が。


「ママ! ハルおじさんが顔をしかめて昼寝してる」

「あら」

「猫が額に爪を立ててるよ」

「いいのよ。”痛い”ヤツ、意外と好きな男だから」


おい。

…俺の性癖、バラすなよ。

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