「言葉に、これ以上のものをこめられれば」

秋の夜が、薄くたたいた鋼のように硬く冷たく伸びている。

危うい薄さの上で、僕はひとり

彼女が好き・彼女が好き・彼女が好き

でも。でも。でも。


気がつけば。

僕の目の前には満開の金木犀

見失ったままの金色の香り


このまま失うには

僕は彼女を愛しすぎている。


愛しすぎている。



お題:ひとこと

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