山道を歩きながら・・🌳🌼🌼🌳

カンアオイ （寒葵）

「葵（あおい）」とは、徳川家の家紋である。葵（あおい）という植物の葉の模様がモチーフになっている家紋で　その事は有名な事だが、この葵（あおい）は冬は地上部が枯れてしまうのだ。それに比べて地上部が枯れない葵が有る、それが寒葵（かんあおい）だ。カンアオイ類は分布域が狭く、地方ごとに非常に多くの種類があり、日本に約５0種もあるといわれている。私はそれを言い当てられるほど詳しくは無いのだが・・地域ごとに葉の形や模様に違いがあり　どれも花は地味で目立たない。

（クリックして画像へ・・）

https://kakuyomu.jp/users/minokkun/news/16817330655519888547

画像の中央に花が有るのだが分かるだろうか・・

岩の縁に小さな花が２個あるのだが・・

見えないだろうと思い、右下に拡大して挿入したのでよく見て欲しい。

これほど地味な花は他には記憶にないが　この花はキノコの匂いでキノコバエを誘っているのだ。花の中央に穴が開いているが　その中にメシベとオシベが隠れていて　キノコバエで受粉をさせている。キノコバエは葵（あおい）の地味な花を　キノコと間違えて　産卵をする為に飛んで来るようなのだ。

・・この花の秘密を知ったのなら　あなたはもう　カンアオイの学者レベルなのだ・・しかし、誰かにこんな話をしたら逆にドン引きされるかもしれないが(笑)

あまり光の入らない林の中によく自生していて　特段珍しい植物ではない。観葉植物として人気がありネットでも販売されている。

追記・・

５０種のカンアオイの中で数種は絶滅危惧種に指定されているようだ。