81. 子供の無邪気さが......

最初の頃は

上の方だけブラシのような花を咲かせていた

ブラシノキが


今では木の全体が

赤い煙突ブラシだらけになっているように

開花が進んでいた


少し前には

数輪しか咲いてなかったキンシバイさんも

今は2割近く開花してきた


蕾は沢山残っているから

全部開花した時には

葉っぱが見えないくらい


山吹色一色になっていくのかと思い

心待ちにしている♪


キンシバイさんは

気にし出すと

あちこちで咲いている事に気付かされる


お散歩ついでに買い物に向かい

とある大きなマンションの前を通りがかると

そこにもキンシバイさんが垣根のように咲いていた


そのマンション入り口付近には

幼稚園バスを待つ

沢山の親御さん達とお子さん達が集っていた


買い物帰りに通りがかると

お子様の殆どは

幼稚園バスに乗って行ったが


大多数の井戸端会議中のお母さん達と

まだ1人だけ残っていた

2-3歳くらいの女の子がいて


その子により

咲きかけたりしている

キンシバイさんの蕾が20個近く

間引きされたようにむしり取られていた......


お母さん達はおしゃべりに夢中だから

手持ち無沙汰で

ついむしり取ったのだろう


自分も子供の頃には

何にも考えず

そういう事をしていたような気がしないでもないが


キンシバイさんの立場になると

やはり痛々しく思えた......

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