73. ドウダンツツジ

10年くらい前の3月末

旅行に行った時

白い小さな鈴なりの花に出逢い


娘に名前を尋ねられたが

分からなかった自分は


「スズランに似た植物」


と答えると


一緒にいた義母が


「ドウダンツツジに似ているけど、この時期ではない」


と呟くように言った


自分は

そんな植物の名前すら

知らずにいた


そのやり取りを聞いていたらしい

そばにいた年配の男性が


「アセビだよ。馬が食べて酔う木と書く」


と説明して下さった


馬酔木......


国語の教科書で

その文字は見た事が有るが

植物名とは思わなかった自分


後から調べると

その2つの植物は

とても似た外見をしていたが


花が咲く時期だけが違い

アセビの方が

3月くらいの寒い時期に咲いていた


ドウダンツツジにしろ

アセビにしろ

全く知らずに生きていた自分の無知さが


北海道に無いから仕方ないと

娘達には

言い訳もよくしていたものの


やはり

良い年して知らないのは

恥ずかしく思え


以来

お散歩時に出逢った

印象的な植物については


帰宅後

検索するようにしている


まだまだ

こちらの生まれ育ちの方々には

知識が及ばないとは思うが


少しずつ実際の目で楽しみながら

追い付けて行けたらと

気長に構えている♪

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