第420話 ザウスキアの戦い


「陛下!この事態に何をなさっておられるのでしょうか!?」


「我が領地の保証をしていただきたい!」


「陛下!」


「陛下!!」


「陛下!!!」



役に立たない貴族共



連合軍を筆頭に我が国からも軍を派遣していたが奴らからも攻撃される



全方位、全世界からの攻撃



清く正しい我が国に対してここまで執拗な攻撃ができるとは・・・なんという破廉恥極まりない・・・・・


覇道を歩まんとしたがゆえの嫉妬か、嫉妬されていたのだろうな


高みを目指せばこうやって引きずり下ろされることもある


なんと、なんと愚かな



33の国が攻め込んできていて国の半分を潰された



そしてあろうことかレアナー教国が本気を出してきた


奴隷軍も投入するも解放され、恩知らずにも歯向かってくる


これまで食わせてやっていたのに、所有物が主に牙をむくなどおこがましい


更に悪いのが勇者の率いていた英雄たちが向かってきている


魔王を討伐するのに神々も協力した


その結果すでに英雄と評される者共も更に加護を得た



我が軍の精鋭を集めて当たるも・・・・足りぬ、足りぬ、足りなさすぎる



■■のためにも絶対に負けられない戦いだ



全ての民と全ての財を集め、戦いに挑まねばならない


彼らにも役に立ってもらわねば


栄光たるザウスキアの礎となるのだ


彼らも本望だろう













「もうこの国もおしまいか?」


「表の魔王軍は壊滅、我らも出るべきではないか?」


「召使い共も便利だったし、居心地が良かったんだけどなー・・・」


「ねー」


「それで、どうなさいますか?」



「・・・もう少し使う、時間稼ぎ程度にならなるだろう」



「戦ったほうがよくないか?」


「潰して決めてしまった方がよろしいのではなくて?」


「今代の英雄さえ潰してしまうなど簡単でしょうに」


「ねー」



「これは主の方針だ・・・全ては主のために」



「「「「全ては主のために」」」」


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