第15話 進海 蒼は魔法を勉強する
団長との話が終わった後、俺はシャイニ副団長の所へ向かった。
「やあ新人の子だね」
「はいそうです、アオといいます」
「アオちゃんね!よろしく頼むよ」
ちゃんって付けられるのは俺の精神的にキツい、耐えなくては...。
「まずは魔法を勉強して貰おうか、アオちゃんは何魔法だい?」
「水魔法です」
「去年入った部下の子に任せようかな?魔法訓練所で訓練をしているはずだから、一緒に行こうか!」
シャイニ副団長に魔法訓練所連れて行って貰う、外庭を奥の方まで進むと白い建物があった。
「ここが魔法訓練所だね、凄い土魔法の人に作って貰ってね、かなり頑丈なんだよ」
触ってみると、コンクリートより硬いかもしれないと思った。
扉から中を覗くと凄まじい音がする、シャイニ副団長が中へ入っていき、黒髪の女の子に声をかけ、こちらに連れて戻ってきた。
「紹介するよ、この子が今日から君の先生役をやってくれる、アクア・エリアスちゃんだ」
「僕の名前はアクア・エリアス、使う魔法は水魔法」
「私の名前はアオ、よろしくお願いします、エリアスさん」
「エリアスちゃんは貴族だけど、騎士団にいる時は大切な仲間だ!仲良くやってね!じゃあ後はよろしく!」
そうシャイニ副団長は言いどっかに行ってしまった。
「・・・」
「・・・」
「・・・どうします?」
「教えろって言われたから教える、貴方も水魔法でしょ?」
「はい」
「こっちに来て」
俺はエリアスについて、魔法訓練所に入った、土で出来たカカシみたいなものがある、他の人もカカシに向かって魔法を撃っているようだ。
「真似して見て『ウォーターボール』」
もの凄い速度で水で出来た野球玉くらいの弾が飛んでいく、カカシにあたるとバチンと音がして消えた。
普通の人がまともに食らったら吹き飛ばさるだろうくらいの威力だ。
「分かった?」
「やってみます『ウォーターボール』」
何か小さくない?ビー玉サイズ何だけど...しかも速度も遅い。
「頑張ろう」
「はい...」
「魔法は使えば使う程強くなる、僕は8歳から練習してた」
魔法は使えば使う程強くなるのか、これは大事な情報だ、ウォーターボールとか水魔法は室内で使える魔法が多い見たいだし、お風呂入りながら練習してもいいかもしれないと俺は思った。
「お昼までは、魔法の練習しててもいいよ『ウォーターカッター』」
「分かりました」
そしてエリアスは魔法を撃ち始めたのだ、これ以上教えてはくれないのか...そうは思ったがとりあえず練習しろとこの事なのだろう。
「とりあえず真似してみようかな、『ウォーターカッター』」
やっぱり俺の魔法が小さい...エリアスの方が魔法も身長も胸も大きい、俺は実感したこれが格差社会ってやつかと。
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