208話 面接4

第210章

「あなたは家族と仲がいいですか(Vous entendez vous bien avec votre famille?)」

「はい仲がいいです。特にマカロンを作っているときなど一緒になって楽しく作ったりすることもあります。学校の試験の点数が悪い時などはもちろん叱られたりもします。こういう時はすぐにマカロンを作ることにします。そうすればすぐに嫌なことが忘れてしまいます」

「しかし忘れてしまうことはいいことなのですかね。学校の試験で点数が悪かったのであれば、忘れるのではなく逆に思いしるべきではないでしょうか。そうしないといつまでたっても実力が向上しません」

「はい、もちろんそうです。忘れてしまうというのは、くよくよした気持ちを忘れてしまうということです。このような消極的な気持ちをいつまでも持ち続けていても何も解決にはならないからです。物事を解決していき実力を身につけて行くためには、積極的な気持ちがとても大切です。マカロンを家族と一緒に作るとこのような積極的な気持ちになれるからです。つまりこれから頑張ろうという気持ちです。このような頑張ろうという気持ちがとても大切です。そしてこのような気持ちを起こさせてくれるのが家族と一緒にマカロンを作ることなのです」

「確かに人それぞれですね。落ち込んだ時にまた気を持ち直すために何をするかということがです。あなたの場合はそれは、家族と一緒にマカロンを作るということなのですね」

「はいそうです。私にとって、マカロンを家族と一緒に作るということは積極的にこの世を生きていくためにとても大切なことなのです。マカロンなしでは私の毎日の生活など考えられません。ですからこのようなお菓子がこの世にあるということが私にとってとてもありがたいことです」

「ではもしマカロンというお菓子がこの世にないとしたら、あなたはどのようにして家族とうまくやっていくつもりですか」

「その場合は、私がこの世で一番最初にマカロンというお菓子を発明します」   つづく

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