10

10


 やっぱりミューリエを信じて、素直に走るのを続けておこう。今の僕の実力を示したところで彼女の気持ちを動かせるとは思えないし。


 そんなことをしている暇があったら走り続けて、少しでも体力をつける方が良い。


 下手の考え休むに似たり――って、何かの書物で読んでような気がするし。


「分かったよ、ミューリエ。僕、がんばって走り続けるよ!」


「いい返事だ!」


 ミューリエは満足げに頷いてくれている。


 ま、返事は元気でも身体はボロボロなんだけどね……。



 →49へ

https://kakuyomu.jp/works/16816927862192814506/episodes/16816927862194920976

 

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る