第 話 ヒロルート分岐後

午前の授業を終え、いつものアフタヌーンティーの時間、今日はそれをキャンセルしてクリスさんを探そうと扉を開いた時です。私がドアノブを掴む前に、ドアがノックされました。

「あっ、はいっ。今でます」

すぐに扉を開きます。

「やけに早かったわね」

どういう訳か目の前に居るのは探そうとしていたクリスさんでした。

「ちょうど出かけるところでして」

「そうなのね。出かけるって言ってたけどこの後少し時間はあるかしら?」

時間も何も。

「クリスさんにお話があって探しに行くところだったんです」

クリスさんはそれを聞いて、小さく「ふふっ」と笑い。

「全く、どうしてだか貴方とは気が合うだけじゃないようね」

私もそんな気がします。

「それで話っていうのは?」

「その事なんですが、良ければ場所を変えてもいいですか?」

「ええ、大丈夫よ。......そうね、私の部屋でいいかしら?」

「はい、大丈夫です」

「じゃ、決まりね。着いてきて」

と、言うことでクリスさんのお部屋へお邪魔することになりました。彼女の部屋に行くのはもちろん初めてなので、少し緊張してしまいます。一体どんな部屋なのか気になりますね。私たちの部屋と違い彼女の部屋は2階にあって、どちらかと言えば寮へ入ってすぐのフロア階段の近くの部屋でした。

「ここよ」

彼女に促され部屋へ入ります。シェアルームにはルームメイトが2人が紅茶を楽しんでいました。彼女らに挨拶を交わした後クリスさん個人の部屋へ入ります。

「どうぞ、遠慮せず座って」

「お邪魔します」

「ちょっと待ってね、紅茶を用意するから」

「あっ、はい。ありがとうございます」

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