#140字小説 二百物語
武藤勇城
#140字小説 二百物語 第一集
幼い頃家族でよくカラオケに行った。
父の十八番はさだまさしの関白宣言だった。
両親の離婚。父の浮気が原因。
一時期疎遠になったが今は父と良好な関係。
姉夫婦と父と久々のカラオケ。
昔いつも歌ってくれた十八番をリクエストすると孫の前で少し歌い難そうに父は関白宣言を披露した。 #140字小説
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自衛隊装備品の競売
エッと驚く計581万円
イイ値段になった
隊員のお古だが
ノープロブレム
皆が欲しい物ではなく
さっぱり売れない
ん~…というより
いらない!
って言われる可能性も
もちろんあったが
ごひゃくまん
苦しい災害派遣等
労う意味になれば
様々な方面
で助けになりま
すよね #140字小説
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砂糖と塩を間違えた?そんなベタな話ある?
いや、ある。俺は、ある。
間違えてプレーンヨーグルトに塩を大量投入。小さじ6杯。
口に入れた瞬間思わず声を上げた。
リカバリーに砂糖10杯入れたが塩味が強かった。
結局食べられず無駄に大量の塩と砂糖が入った白濁物はゴミ箱行きとなった。 #140字小説
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姉の旦那はハワイアン。甥っ子と姪っ子は日米ハーフ。2人と10回ゲームをやった。
「ピザって10回言ってみて?」
「ピザ、ピザ、ピザ、ピザ、ピザ、ピザ、ピザ、ピザ、ピザ、ピザ」
「じゃあここは?」
ひじを指さし訊ねると甥と姪は声を揃えて元気に答えた。
「エルボー!」(実話です) #140字小説
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「はいかイエスで答えてね」
「はい」
「僕と君は幼馴染だ」
「はい」
「25年間一緒にいる」
「はい」
「君が最後におねしょをしたのは8歳」
「…イエス」
「君の初恋の相手は僕だ」
「…イエス」
「僕の初恋の相手も君だ」
「イエス」
「好きだ!結婚して下さい!」
「…は?い いえっす」 #140字小説
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