第42話 変わる世界
幾ら調査しても『聖』『光』両方の魔法の低下の原因は解りません。
ベテランの騎士や冒険者にその被害は多く、ヒーラーの魔法による回復のタイミングが上手く行かずに命を多く落とす者が多く出ています。
聖教国ホムラでは強力な結界に守られた国なのですが、その結界にも綻びがでたと大騒ぎになっています。
教会の治療も上手く行かずに救える命がいくつも救えず死人も多く出ているそうです。
そして、人類の秘宝と呼ばれる『白の癒し手』と呼ばれる教会最強のヒーラー ホワイトが『パーフェクトヒール』を使えなくなってしまいました。
ヒーラーの能力の低下は聖教国に大きな皹を与えました。
何が起きたのか依然として解りませんが、全ての回復魔法が1ランク下がってしまいました。
これが今の教会側の考えで…まだまだ下がる…そういう見解を正式発表されました。
教皇様はずっと教会に籠り、願い続けているが神託は一向に降りてこず…各地にいる聖人(せいじん)にも声を掛けて祈って貰ったらしいのですが…やはり誰も神託を聞いてないそうです。
帝国ガンダールでは魔族との戦いでの怪我が増大。
やはりヒーラー不足に悩まされているそうです。
ヒーラー不足の原因は…能力の高いヒーラーは力が落ちただけで済んだのですが…能力の低いヒーラーはヒールも使えなくなりただの無能になってしまったそうです。
その結果…大きな戦力低下は免れません。
「一体、この世界はどうなってしまったのでしょうか?」
「ライア、これから先の事は今は考えるな…幾ら頑張っても解らない物は仕方が無い」
「はい、お父様」
そう言えば…召喚された異世界人に『冒険者』と『お針子』が居ました。
本来は戦いに向かないジョブの持ち主はあり得ません。
あの二人ももしかしたら被害者だったのかも知れません。
ですが…女神の事やこの世界の事等、幾ら王族と言えどどうする事も出来ません。
精々が他の国と情報を共有して対処するだけです。
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