(´・ω・`) かっぱ寿司を食べに行こう。
FLOKI-Q
カッパ寿司を食べに行こう 前編
(´・ω・`)
「ワイはどこにでいる社会人三年目の社畜やで!一ヶ月ぶりの休みで街を散策中や。そろそろお昼でお腹が空いたから昼飯にしようかと店探してるんとこやで」
(´・ω・`)
「王将、吉野家、丸亀、マクド、今日はどれにしよかな」
♪カーッパッパッパッパッパパパーのカーッパ寿司♪
♪カーッパッパッパッパッパパパーのカーッパ寿司♪
(´・ω・`)
「食欲を刺激するこの軽快なミュージック・・・・・・・・。今日は久々に寿司にするか」ウィーン
ウェイター男
「へいよ!!らっしゃい!!お客さん、こちらの席へどうぞ」
(´・ω・`)
「ランチ時間やのに運良くすぐ座れたわ!さてと、おっちゃん、とりあえず生中を一杯」
ウェイター男
「へい!生中お待ち」
(´・ω・`)
「ゴクゴクゴク・・・・・・・クゥーーーーーー、昼間からのビールは背徳感でめっちゃうまいで」ゴクゴク−
(´・ω・`)
「さてと、喉も潤ったし今日は本気だすで。星のカービィくらい食べたるわ。タッチパネルタッチパネル・・・・・・・」
(´・ω・`)
「サーモン!マグロ!エビ!タイ!タコ!玉子!サーモンマヨ炙り!牛カルビ炙り!イクラ軍艦!ネギトロ軍艦!ウニウニウニウニ!まだまだこんなもんやないで。サーモン×5!マグロ×5!サイドメニューの茶碗蒸しも忘れず」ポチポチ−
(´・ω・`)
「ふぅ、今日はこれくらいで勘弁してやるか・・・・おっきたきた」ズラリ
(´・ω・`)
「テーブルを埋め尽くす、
(´・ω・`)
「ウォォォォォォォォォ−−−−−−−−−−」パクパクムシャムシャ
(´・ω・`)
「キェェエエエエエエエエエーーーーーーーーーーーーー」パクパクムシャムシャ
(´・ω・`)
「う・・・美味すぎる。日本に産まれてよかった。さぁ、ラストスパートや。UREEEEEEEEEEEEEEYYYYYYYYYYYYYYYYYYYY」パクムシャ−
(´・ω・`)
「ゲップ、ぅぅぅぅもう当分魚はええわ。食いすぎて自爆前のセルになってもーたわ。兄さんお勘定や」
ウェイター男
「まいどありがとうございやす!お会計は500円になりやす!」
(´・ω・`)
「へっ、何かの間違いやろ?こんだけ食ってなんでその値段なんや?」
ウェイター男
「へい、ウチの会社は最先端の寿司マシーンを導入して人件費0を実現したんです。それに加えて20皿食べたら半額になるというキャンペーンをずってやっておりまして。我々カッパ寿司一同お客様のことしか考えておりません」ペコリ
(´・ω・`)
「へぇそうなんや。なんかしらんけどラッキーや!これだけ食って安すぎるで」
ウェイター男
「ありがとうございます。これからもウチのお店をぜひご贔屓に」
(´・ω・`)
「了解やで!・・・・・っっっっっう、アカン、お腹が、兄さんトイレはどこや」
ウェイター男
「トイレはそこの角を曲がった店の奥になります」
(´・ω・`)
「お会計すましてトイレかりるで」スタコラ−
(´・ω・`)
「ふぅ、スッキリした。さてと、帰って酒でも飲むか」
(´・ω・`)
「ん、なんやこれ?洗面所の鏡がちょっとずれてるな。直しといたろ」ガシャーン
(´・ω・`)
「・・・・割ってもうたわ(汗)。あれ、なんやこれ、鏡の後ろに大きな穴があいてるやん。しかもこれずっと奥に続いてるな。ゲームの隠しダンジョンみたいや・・・」
(´・ω・`)
「行ってみたろ!」
ーーーーーーーーーーーー
ʕ•̀ω•́ʔ
「カパーーーーー!!!」
ウェイター男
「おらっ!キビキビ働けカッパ共!働かないとまたこのムチではり倒すぞ」ペチ−ン
ʕ•̀ω•́ʔ
「カパァ・・・カパカパカパ」
ウェイター男
「よーしよしよし、その調子だ。注文が溜まる前にどんどん寿司を握っていけ。ん、そこのカッパ!誰が休んでいいと言った!」ペペチーン
ʕ•̀ω•́ʔ
「クワッ!」
ウェイター男
「とっとと手を動かすんだ。お前らは死ぬまで寿司握ってりゃいいんだよ!なにを疲れたフリをしている。ん、もうお昼休憩の時間だって?甘えるな!サボってるやつがまともに休めると思うなよ!」
ʕ•̀ω•́ʔ
「ヵ・・カパァ」
(´・ω・`)
「う・・噂には聞いたことある、かっぱ寿司の地下には誘拐されてきた子カッパが奴隷のように扱われて寿司を握ってるって。おまけに食事も一日きゅうり一本やからどんどん衰弱していってるって。確かにどの子カッパもガリガリやし、頭の皿も干からびてる気がするで」
(´・ω・`)
「こんなこと許されていいわけがない。ブラック会社、いやそれ以上に劣悪な環境やないか。ワイの会社よりもたちが悪いで」
(´・ω・`)
「助けたらな」キョロキョロ「あっ、こんな所に非常警報ボタンがあるやないか。押したれ」ポチ−
ビービービービービービービー
ウェイター男
「なんだなんだ、何があった。まさかお店のほうでなにかあったのか?おい、お前ら俺は上の様子を見てくるから、サボらずに寿司を握ってろよ!」スタコラ−
(´・ω・`)
「ウェイターのおっさんがお店のほうへ消えていった。今や!」
(´・ω・`)
「おい、子カッパの皆!今が逃げるチャンスや!出口はこっちやで」
ʕ•̀ω•́ʔ
「クゥア?」
(´・ω・`)
「だからこっちやって!!早く逃げなおっさんが戻ってくるって」
ʕ•̀ω•́ʔ
「クゥアクゥアクア」スタコラサッサー
(´・ω・`)
「よしよしその調子や。ひぃふぅみぃと、これで全部か?」キョロキョロ
ウェイター男
「これはこれはお客様。ここはトイレではありませんよ」
(´・ω・`)
「ヤバい、ウェイターのおっさんやんけ(汗)」
ウェイター男
「一体ここで何を?」
(´・ω・`)
「(嘘ついてもしゃーないな)やい、この人の風上にも置けない外道野郎!貴様らの悪事はワイが暴いたったで!子カッパを使って格安で寿司を提供して利益を得る・・・こんなもん犯罪や」
ウェイター男
「民間給与実態統計調査」
(´・ω・`)
「へっ????」
ウェイター男
「30年前から平均給与が右肩下がり続け、消費税は当然のように増税、春先には必ず物価の値上げがニュースになり、仮に給料が増えても社会保険料がそれを根こそぎ掻っ攫っていく始末。こんな国に未来があるのか」
(´・ω・`)
「ぅぅぅ、辛い話や。ビール飲んで忘れたい」
ウェイター男
「そんな世の中の唯一の正義は激安の二文字。何時間もの残業をこなし、嫌いな上司に頭を下げて、やっと手に入れた雀の涙の給料で暮らす若者達にお腹いっぱい食べさせてあげたい。頑張れと背中を押してあげたい」
(´・ω・`)
「涙で前が見えん」
(´・ω・`)
「いや、ちょっと待てよ。だからって子カッパを使うのはアカンやろ」
ウェイター男
「・・・だってどいつもこいつもちょっと厳しくしたらやれパワハラだのセクハラだのうるさいし、すぐ辞めるし、募集かけても人来ないし・・・。 仕事なんてどれも当たり前にしんどいっての!」
(´・ω・`)
「まぁ確かにせやな。どの業界も人不足やと騒いで、東南アジアから人呼んでやっすい賃金で働かせてるけど、問題の本質の解決を先送りにしてるだけなのかもしれんな」
ウェイター男
「俺だって結婚して子供も欲しい。でもお金がないと一つも実現できない。その為には売上あげて昇格して給料をあげてもらわないと」シクシク
(´・ω・`)
「おっちゃん、気持ちは痛いほどわかるで・・・」
(´・ω・`)
「・・・これ、何の話やったっけ?」
♪ダダダ ダダダ ダダダダダダダダダ♪
♪ダダダ ダダダ ダダダダダダダダダ♪
(´・ω・`)
「どこからともなくゴジラのBGMが聞こえてくるで」
(๑òωó๑)
「カパー!!」サンジョウ−
(´・ω・`)
「わっ!初登場時の
ウェイター男
「なんだお前は!こいつらの親玉か?復習しようってか?上等だ!俺は空手茶帯だぞ。どこからでもかかってこい!」
ʕ•̀ω•́ʔ
「カパ!カパパパパパ!」
(๑òωó๑)
「カパァ!」コクリ
(๑òωó๑)
「臨兵闘者皆陣烈在前、臨兵闘者皆陣烈在前」シュババ
(´・ω・`)
「
(๑òωó๑)
「クェェェェェ!!!」
ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴーーーーー
(´・ω・`)
「じ・・地面から巨大なカッパ像が出現した。口寄せの術か・・ん、なんか両目が怪しく光ってるで」ピカ−
ウェイター男
「ん、なんだこれは・・。うわっ!お尻から出てくるこれはなんだ。ま・まさかこれは尻子玉か」
(@@)
「説明しよう。尻子玉とは人間の肛門辺りにあるとされる架空の臓器のことであり、カッパはこれを好んで食べるとされる。ちなみに抜かれた人間は激しい虚脱感と極度の疲労に襲われるのであーる」
(´・ω・`)
「誰や今の声は。あっ!おっちゃんから尻子玉が抜かれてもた」
ウェイター男
「はぁーもうなんもやる気しねー。しんどいからもう寝る」zzz
(´・ω・`)
「・・・おっちゃんがやられてもうた。ヤバいで、ワイもはよ逃げなやられてまう」
(๑òωó๑)
「クェェェェェ!!!」
ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴーーーーー
(´・ω・`)
「あっ、像がさらにせり上がっていく。まさか人間に復讐をするために地上に持っていって尻子玉をしこたま抜いていく気か」
ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴーーーーー
(´・ω・`)
「や・・やばい頭上から岩が・・・崩落していくーーーー」
(´・ω・`)
「わぁーーーーーーー」
続く
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