雨やみ
仕事終わり、雨の中、歩いていると
下人は雨止みを待っていた
と、よく口ずさむ。
本当は、
一人の下人が、羅生門の下で雨やみを待っていた。
だけど。
私は雨の中 歩いているな と、
傘を傾けて、空をのぞく。
2022.07.15
(一文、芥川龍之介『羅生門』より)
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