あの思い出、ここにある現実

片付け中

ネックレスの箱が落ちた

ゆっくり開けると

透明で小さな石が

ころんと煌めいた


公園の駐車場

ねぇ、これ着けて


なんで

あの場所を

あの声を

思い出すのだろう


急いで目を閉じる

色がついた思い出が

終わったと囁いた

そうだった

ネックレスの箱を閉じた



2022.05.04

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