甘い香りを淹れて

さらさらと

流れていく砂を

眺めている


あなたの視線が

砂時計ではなく

私に向けばいいのに


閉じ込められた

青色の砂に

もっとゆっくりと念じた


あなたの手でポットから注がれた

紅茶の香りは

いつもより甘い



(紅茶の日)

2020.11.01

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