第36話

1【チビるほどにな】



俺の名は【尾前微美太郎(お前びびたろう)】


お化け屋敷のアルバイトを転々と10年やってきた男だ



自慢じゃあないが人をびびらせる才能ならこの道熟練の俺に取っちゃあ朝飯前よぉ、今回も新しい遊園地に雇われ来たってもんだあ、腕がなるぜ!!






……あ





別にク○ヨン○ん○ゃんにいそうなキャラって、訳じゃねーぜ?









2【vs桜】




桜さん「おろおろおろおろ((( ;゚Д゚)))」




お? 品のいい嬢ちゃんが1人お客様かい?けどわりいな、こちとらも商売でやってんだ……嬢ちゃんには申し訳ないがここは泣いて進んで貰うぜ……





がさがさ




桜さん「!?」






微美太郎「バアアアー!!!!」




桜さん「!?ピぃぃぃいいいいい!!!!!!!!!」








八重「お姉様を泣かせてんじゃねーぞこのすっとこどっこいがああああああ!!!!!」





微美太郎「飛び膝げりっつつつ!!!!?」







3【vs千鳥君】



ごふっ、ふっ…まさかこの俺がやられるとはな


久々に血を吐いちまったよ





けどまだ負けねえ…負けられねえんだ






千鳥「お化け屋敷なんて久しぶりだなあ」




お?活発そうな少年じゃねーか、これは驚かせようがあるぜ






びびって尻餅でもつけよな!!







微美太郎「バアアアー!!!!」




千鳥君「……あん?(威圧)」






微美太郎「……ごめんちゃい」






4【vs吉野先生】


 

 

な、なんなんだ今日の客は!?俺を見てびびってんじゃなくて逆に俺がびびらされてるだと!?



あり得ん…何かの間違いだ






吉野先生「テーマパークに来たみたいねぇ~」




次だ!!次!! びびりすぎてテンションあがれよー!?



微美太郎「バアアアー!!!!


バアアアー!!!!」





吉野先生「……………」





吉野先生「はっ(嘲笑)」




微美太郎「!!!!!!?」




吉野先生「中々怖がらせられなくて焦ってんでしょ、そんなんじゃまだまだね~



出直してきなさい青二才」



グサッ→心


グサッ→心


微美太郎「ぎゃああああああああ!!!!!」








5【聖女】



こ、この俺が鼻で笑われただけでなく…青二才呼ばれ……




(膝を付く音)





もう駄目だ…完全に俺た…熟練なんてただのまやかし…俺には才能なんて






紅葉さん「うえーお化け屋敷1人か😅」






もういいや、適当に対処しよ





微美太郎「ば…ばあ…」





紅葉さん「!?おひゃあ!?びびったあ!


【こっわ!!!!!】」





こっわ!!!!!エコー


こっわ!!!!!エコー


こっわ!!!!!エコー






微美太郎「………!!」





(手を握る音)





微美太郎「結婚してください」



紅葉さん「は、はい!?」






頑張れ微美太郎!!













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