第4章 絶対可憐エンジェルン(25話)

 「マージャンですか?ジツハわたしか〜な〜り強いんデスよ?」


 ラーメンを食べ終え、私達は島にいた経緯を話していた。

 

 「え?そうなんですか?」

 「ハイ!わたしヨーロッパの大会で4位だったんデスよ〜」

 「「すごっ」」


 ヨーロッパの大会で4位……それってどのくらい強いんだろう?


 「本当なら凄いことだじぇ……」

 「ホントデスよ?試してミマスか?」


 一希ちゃんの言葉に、マサミチさんがノリノリで答える。


 「試すって?」

 「キマッテマ――」

 「決まってるでしょ!対局よ対局!!実際に葉菜と一希、それから涼香の三人に澤中さんを混ぜて試合をするのよ」


 部長がマサミチさんの言葉を遮り、こちらもノリノリで言った。

 なんで二人ともあんなにノリノリなんだろう?


 「し、試合ですか?」

 「アンタはでんのんかい」

 「だって私が打ったらみんな飛んじゃうでしょ」

 「言ってんしゃい」


 渋谷しぶや先輩が冗談を軽くあしらい、対局数を軽くあしらわれた部長に聞く。


 「半荘ハンチャン戦か?」

 「ううん、一希にもフェアになるように東風トンプウ戦で良いと思うわ。……それで構わないですか?」

 「イエース!問題ないデ〜ス!!」


 …東風戦となると一希ちゃんがまず用警戒かな?東風戦みたいな短い局のときの一希ちゃんは、本当に速すぎてなかなかこっちが和了れないし……。かといって一希ちゃんばっかり聞いてると涼香ちゃんにやられちゃうし、何よりマサミチさんは相当強いだろうから……。

でも、強い人と麻雀が打てるのはとっても嬉しいし、ないより勝ちたいって思う!


 だから、全員ぶっ飛ばす!!!

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