2章 記憶を失った兄
第6話 もっとややこしい状況に
朝になり、目が覚めたのだけど体に少し、違和感を感じでいる。
(やっぱり元に戻らなかったのね…。)
私、朝倉 純は今、義理の姉になる美少女の柏野 美優としてこの世界に存在している。可愛すぎる容姿に平均的な身長と体型に違和をどうしても、感じてしまう。
170㎝あった身長も今は150㎝台後半まで縮み、長い足も短くなり、歩幅の感覚が合わない。胸が平均サイズなのは動きやすいけど…。(前は大きめだったし…。)
美優お姉さまの家はお金持ちのため、朝の準備はほとんど自分でしない。お弁当を作ると言っても、台所にすら立たせてくれない。
(これが、お兄ちゃんがお姉さまの分をお弁当を用意していた理由か…。)
私は早い目に出ていき、恋歌お姉さまから得た情報を伝えるため、元自分の家に向かった。道中はやはり告白やナンパをされていた。
(美少女は朝から大変なんですね。お姉さま…。)ちょっと同情していた。
家に着くとちょうどお母さんが会社に行くところだった。
「美優ちゃん、いつもありがとうね。」元母に声をかけてもらったので、
「おはようございます、お母さま。二人はおられますか?」と尋ねると、
「美優ちゃん、変わったわね。前みたいに自分に無理していないわ。心配していたのよ?私は義理の母になるから…。」
美優お姉さまはお嬢様生活が窮屈だったのか…。だから、ずっと家にいたのね。
「ご心配をおかけしてすみません。ですが、お母さま?急がないと会社に遅れてしまいます。」私がそう話すと、
「ほんと!美優ちゃん、またね。」と言い、足早に会社へ向かっていった。
(お母さん変わらないな…。)
家に入ると、
「美優お姉さま、おはようございます。」と私の体のお兄ちゃんに挨拶されたので、
「お兄ちゃん。私の真似は似ているけど、バカにしている感じがするから、私の前でそんなことしないで。」と言ったら、
私を睨みつけて、
「美優お姉さま!朝から私に訳が分からない事を言わないで!」
私が私に怒られた。
(これはどういうことなの…?まさか!もう忘れたのかな。)
「純ちゃん、昨日の事を思い出せる?」入れ替わりの事などを聞いてみた。
「あんまり、ちょっとクラスのみんなの反応が違った記憶があるかな…。」
(男子にモテていた事は微かに覚えているかな…。)
「あっ!ただ、気付いたら横にお兄ちゃんが寝ていたんだ…どうしてかな?」
まさか!あの変態野郎!妹とヤリやがったな…。
「下半身に痛みが無いかな?純ちゃん?」私は私に性行為の感触を確かめた。
「なんでわかるんですか?お姉さま、生理の周期じゃないのに、痛いの…。」
(今日こそ殺す。私の処女を奪った、あの変態の姉を…。)
よし、殺害に私にも協力して貰おう。
「純ちゃん、実はね…。」真実…記憶を失った、お兄ちゃんに伝えた。
「………。そんな……。私はお兄ちゃんだったの…?そしてあの人は本物の美優お姉さま……。」お兄ちゃんだった、私は崩れ去ったあと…。
「許せない…。お兄ちゃんだった、私にそんな事するなんて…。」
もう一人の私は怒っていた。そして…。
「優しい方の美優お姉さま、あとは私におまかせください…。」
静かに激怒する、もう一人の私にあとは任せる事にした。
そこに元凶のクズ野郎が来た、
「あれ?純ちゃん、もう来てたんだ。」
お兄ちゃんの中身はまだ、美優お姉さまだった。
「お兄ちゃん?昨日なんで私を無理矢理、襲ったの?」
純(お兄ちゃん)が聞くと、
「おっ!ようやく妹になる決心がついたのか?悟くんは…。お前の体の中は気持ち良かったぞ!妹よ。」美優お姉さまは救いようの無いバカだった。
そのゲス極まりない発言にもう一人私、純(お兄ちゃん)は、
「お前のせいで、お兄ちゃんだった頃の記憶を失ったじゃないですか!責任を取って今すぐに、死ね!」
ひざと
(私の体で繰り出した、蹴りは強力だから死んだかも、美優お姉さま…。)
でも、仕方がないよね。やった事はほぼ犯罪だもん…。
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