第2話

「僕的には、兄貴じゃなくて姉貴が良かった」


「な...!?」


「それも、美人で、聡明で一緒に歩いていたなら誰もが羨やむような姉貴がよかった。

頭がよかったら、勉強教えてもらえるし、

料理が上手だったなら、いつだって美味い

飯が食えるだろ?」


「おまえ、相当、この俺が兄貴であることに

不平不満があるな?」


「ああ、あるね。

本当なら母親の再婚は反対したいところさ。

というか、反対した。

おまえの評判は聞いてる。

とにもかくにも不良なんだろ。

タバコも隠れて吸ってるんだろ?

勉強はできないし、部活にも入ってないし、

ただ、ゲーセンに入り浸ってるヤンキーなんだろ?」



「タバコ以外は言ってること全てあってるな、、、にしても、年上におまえ、とか言うなっ!」

右手で、

思い切り頭を引っ叩いてやろうと思ったが、

するりとかわされた。

親の再婚で俺の家にやってきた、この弟が生意気過ぎてほんっとーに頭にくる!

  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る