第40話 新しい議長

「これより、参議院議長選出選挙を始めます。次の議長に相応しいと思う方の名前だけを書いてくださいそれ以外になにか書いてある場合は無効とします。 まずは自民党からどうぞ……………………………続いて公明党どうぞ」


3時間後ー


「それでは投開票を行います。……………無効となった票が27票ありました。新たに議長として就任するのは自民党の柳田奏太に決まりました。」パチパチと拍手が会場を包む。そこにスッと起立し周囲に頭を下げる壮年の男がいた。25歳で政界入りし、27歳で衆議院議員に当選。以降4期衆議院議員を務める。その後政調会長・副総裁・幹事長などを歴任する政界のレジェンドの一人だ。自身は清廉潔白で青二才と罵られながらも実績で周囲を黙らせていた。


「では、議長に選出されました柳田奏太様から挨拶をお願いします。」

「新議長を仰せつかりました、柳田奏太です。国会をしっかりと進行できるように頑張っていく所存です。よろしくお願いします」


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柳田奏太プロフィール

1972年:大阪府堺市に生まれる

1994年:東京大学経済学部金融学科卒業

1994年:銀行大手に就職するも、1年後退職

1995年:大手ゲーム会社に就職

1997年:神奈川県議会議員に立候補・当選

1999年:衆議院議員に当選

2014年:自民党政調会長に就任

2016年:自民党副総裁に就任

2018年:自民党幹事長に就任

2023年:衆議院議長に就任決定


※たまに登場人物のプロフィール紹介します

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「ふふ、我が同胞の勢力が拡大すれば…………………ふふ。笑いが止まらん!ワーハッハッ!!」




新議長は清廉潔白の柳田。これで政権も盤石になったと判断した大谷総理は、自国内が盤石になったので次は海外に目を向けるべきだと考えた。そこで自衛隊から枝分かれした災害時派遣師団を海外に派遣することで、海外の国々からの印象をもっと良くしようと考えていた。

「なぁ、災派師団を海外派遣しようと思うんだけど、どう?」

「行き先を言わないと何とも言えませんね」

「行き先はフィンランドかアフリカ大陸のどこかもしくは中東を考えている」

「うーん、フィンランドは反発する人が出てくるでしょうね。もしかしたら中東もですね。」

「やっぱそうだよな〜。じゃぁまずは、災派師団を派遣するかどうかを次の閣議で決めるからその旨を閣僚に伝えといて」

「了解しました。今日中に伝えておきます」

「ああ、頼んだ」



閣議にてー

「で、災派師団についてはどうだ?」

「良いとは思いますが予算について疑問があります。戦争に次ぐ戦争と弾薬や原油の輸入額の大幅な増額によって予備費も心許ないので何処から出すか………」

「財務省の言うことは分かる。なら、国民の募金に頼ってみてはどうだ?集金先が政府なら信用もあるだろ」

「うーん、募金箱設置に費用がかかるのであまり大規模な予算は集まらない気がします」

「ならクラウドファンディングはどうだ?」

「それならまぁ、何とかなると思います。では目標金額はどれくらいにしますか?」

「目標金額は多めに見て2400億だな。予備費はどれくらい残っている?」

「2000億程度です。全て出すのは危険なので1200億が限界ですクラウドファンディングで集まりますかね?」

「募金は日本限定だけどクラウドファンディングなら対象は世界だから集まるんじゃないか?」

「よし、クラウドファンディングするぞ。集まらなかったら俺の財布から出す。」

「「「「「じぁ、私も」」」」」





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        あとがき

長く更新が止まってしまって申し訳ありません!少し体調を崩しているので更新できませんでした。頻度は落ちると思いますがよろしくお願いします





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