第6話「希望」

未来に希望を持てない人が多くなりました。

世界の実態を知る時も日本の財政を知る時も。

それは

会社が連鎖倒産しそうな家族の心境のように。



「あなたも希望が持てないって?」

「私がもらえる年金で生活できないみたいよ」

「老後のために国民年金保険料キチンと払っても年金が月に7万円くらいじゃあね~」

「老後のためにお金を貯めることが大切みたいね」



「知人なんかは家や財産を残すんだって言ってた」

「私の友人は子供に財テクを教えてるってよ」

「自分さえ良ければいいって思ってなくても自分さえ良ければいい対策をしてるわね(涙)」



「お金を稼ぐことが生きるための行動とは辛い」

「世界情勢を見ても希望は持てないよ」



>希望(デジタル大辞泉より)

1 あることの実現をのぞみ願うこと。

 また、その願い。

2 将来に対する期待。また、明るい見通し。



「お金のない社会になれば希望が持てるの?」

「希望ばっかりよ(笑)」

「お金を稼ぐ必要がないから?」

「そうよ」



「自分の人生は自分次第で楽しくなれるのよ」

「何をすればいいの?」

「自分がやりたいことすればいいの」

「何でもいいの?」

「何でもと言っても社会や人に迷惑をかけちゃダメよ(笑)」



「社会が本当に必要としているものは何だろう?」

「先ずは地球と人間が健康になれるものよね」

「地球と人間が喜んでくれることをすればいいのね」

「人が喜ぶことをしようって教わったけど」

「人から感謝されることって気分いいよね」



「金融関係の仕事は無くなるわね」

「環境や健康に良いものしか作らないわね」

「そう言えば大規模リサイクルセンターが完全循環型社会を作ってくれるのよね」

「いくら作っても資源が無駄にならないし環境を汚染することもないし言うこと無しよ」



「罪悪感を感じないで生きていけるのよね」

「人生に希望が湧いたりワクワクするっていいかも?」



お金を必要としない社会って希望がありますよ。



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