おっとり系ママさんな魔王様にお呼ばれしました。
誠
001話 プロローグ
中村弥生、35歳、独身、販売業。去年店長に昇進した私。
弥生は大手24時間営業のフランチャイズ販売店の店長になってから人手不足から今日も昨日も残業をしている。ほぼ毎日残業をしているせいか、収入は35歳にしては頭一つとびぬけている。しかし一日12~14時間勤務というブラックな職場である。ほぼ毎日残業しているせいか弥生は身体の不調を感じていたがあまり気にしてはいなかった。
そんな弥生が仕事の疲れを癒やすために楽しみにしている事は会社帰りに行きつけの小料理屋で顔見知りになった常連客と談笑しながら晩酌する事、そして今まで買い漁った自宅にある大量のライトノベルと漫画を読むこと
そしてある日いつも通り仕事を終え、行きつけの小料理屋で晩酌し、自宅に帰ろうとした弥生は身体の調子がいつも以上におかしい事に気づいた。
「う~ん、今日はなんか調子がおかしいな。妙に頭も痛いし……」
弥生は飲みすぎもしくは酒が弱くなったと思った。また明日、朝から仕事なので早く帰ってさっさと寝ることにした。小料理屋から自宅までは歩いて10分程度の距離なので頑張って帰る事に。そして自宅に到着し玄関を開けてみるとそこは自宅の玄関ではなく見慣れぬ風景が弥生の目の前に広がっていた。
「おかえりなさ~い」
「ただいまぁ」
弥生は流されたまま挨拶を返してしまったがそこには見たことが無い超クオリティの悪魔っぽいきわどいコスプレをした青い肌をした、美魔女が出迎えてくれた。
(……というかこの人誰!?ここどこよ!酔っぱらって違う人んちに来たの!?ってなんだこのだだっ広い禍々しい広間は!?にしてもこの人きわどい服着てるわね。すごいセクシーだし……)
「いきなりでごめんなさいね!驚いちゃったでしょ?私はね~、魔王ラピス13世っていうのよ~。気軽にラピスちゃんって呼んでね~」
「……私は中村といいます。どーぞよろしく」
弥生は流されるまま自己紹介した。この時点は弥生が分かったことはこのラピスと言う女性は魔王様という設定の女性だという事。弥生本人としては、実は夢を見ているのか、飲みすぎて幻覚を見ているのか、このよくわからない状況に混乱してしまっていた。
「じゃあおうち間違えたみたいなので失礼しますね。機会があればまた」
現実をは取り戻すために弥生はその場を立ち去ろうとした。しかし魔王と名乗るラピスは意味不明な事を言い始めた。
「間違えてないわよ。だって私が『こちら側』に呼んだんだもん」
「は?」
弥生はさらに混乱の渦に飲み込まれた。
(呼んだ?この人は何をいっているんだ?ああ、私は飲みすぎたんだ)
「あらら、いきなりじゃ混乱しちゃうわよねぇ。後思った以上に顔色が悪いわ、真っ白だし。まあいろいろ説明しなきゃわかんないよね。今日はとりあえずお休みしようか~」
すると魔王の指先が光りだしたその光に弥生はなぜか心地よさを感じた。まるで母に抱かれているような、凄く安心できる感覚に、そのまま弥生は気を失うと同時にラピスに抱えられていた。
「おやすみなさい。ゆっくり休んでね……アルちゃん、いるかしら?」
魔法陣が床に現れ黒い光を発した後一人の女性が出現した
「ここに、お呼びにより参上しました。」
「この子を私の隣の部屋で休ませてあげてね~。後、例のものも部屋に運んでおいて頂戴」
「……よろしいので?」
「本人次第だけど、この子は私の娘として扱うからいいのよ。あとアルちゃんはこの子の専属侍女に決めたからお世話してあげてね」
「かしこまりました」
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初めての作品です。
至らぬ点があると思いますがよろしくお願いします。
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