学校1のギャルとの放課後イベントそのニ
—というわけでしっかり4時半に駅前に到着した。
しばらくして綾瀬さんが来て一緒に目的地に向かっていると、
「学校の人とばったり会ったらどうするの?」
「どうするって?」
「いや…僕みたいな人と歩いてて指さされても大丈夫かな〜って……」
「…ていっ」
「い"った?!」
結構本気目のデコピンだった。おでこめっちゃ痛い…。
「みなっちは自分に自信無さすぎ!もっとシャキッとしなさい!!」
「何故に母親ポジション」
「だってみなっち元気なさそうだから…と に か く!!今から楽しい時間なんだからもっとポジティブにいこー」
「はあ…そういえば今日何しに行くの?まだ聞いてないけど—」
「よくぞ聞いてくれました!!!今日はね〜…」
なんか綾瀬さんが不敵な笑みを浮かべ始めた…嫌な予感しかしない…
—15分後
「いやー、やっぱりここ評判いいだけあって内装も綺麗だし、スイーツも美味しい!!!」
「そうだね…」
さっきの笑みはどこへやら今はスイーツを頬張って幸せそうな顔をしている。
俺みたいな人が入るとアウェイ感がすごい。
「っていうか行きたかった所ってここだったんだ」
「うん!私の友達も『ここのスイーツが美味しい!』って絶賛してたから行きたかったんだ〜」
「友達…?友…達……トモ……ダチ………」
「おーい、みなっち戻ってこーい…ってかみなっちにも友達いるじゃん、あのいつもクラスの中心にいる感じの男子」
「…はっ!?何の話だっけ?」
「ダメだこりゃ」
そんなこんなで普通の友達みたいな会話をしていた。意外と綾瀬さんと話すのは気が置けなくて楽しい、聞き上手っていうのかな。
「そういえばみなっちって彼女いる?」
「ぶぶっ?!」
いきなりすぎる質問に思わず吹いてしまった。
「ご…ごめん、あっはは」
「ごほごほ…おいこら何わろてんねん、俺に彼女いたら面白いのにってか?」
「ちがうちがう、あっはは」
「いや笑いすぎ、キレるよ?」
「すいません」
何やってんだろ、2人ともそう思って見合いながらまた笑った。
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